キーボード

HHKBを365日間使用した筆者が語る!静音モデルのリアルな使い心地

HHKB

本体価格が35,200円と、Bluetoothキーボードにしてはぶっ飛んだ価格設定のHHKB Professional HYBRID Type-S。

 

果たしてBluetoothキーボードにそこまでお金をかけて良いものなのだろうか..?
価格に見合うだけの機能性はあるのかな?

 

HHKBの購入を検討されている方は、誰しもがこのような疑問を抱かれることでしょう。

Amazonの商品レビューを見てみると「ユーザーがHHKBを絶賛しているのは”大金を払ってしまった自分の選択を正当化したいから”でしょ?」なんて声もあり、なかなか購入に踏み切れないかと思います。

そんな方々に向けて、HHKBを2020年5月から毎日欠かさず使用している筆者が、ホンネでHHKB Professional HYBRID Type-Sをレビューしていこうかと。

良いところ・気になるところ、包み隠さず全て書き記していきますので、ぜひ参考にしていただきたい。

 

筆者とHHKBについて

まずは筆者が毎日使用しているHHKBについて。

HHKBには色々な種類があり、使い勝手も異なる部分が大きいのでご紹介しておきます。

筆者が使用しているHHKBは「HHKB Professional HYBRID Type-S」の「日本語配列」で「墨色」のモデル。

 

HHKB Professional HYBRID Type-S

HHKB開封レビュー

どんなモデルかというと、2020年8月時点で発売されているHHKBのなかで最新の商品です。

他のモデルとの明確な違いとしては、タイプ音が「静音化」されていること。

また、この静音化によって「スコスコ」としたクセになる打ち心地となっていることです。


 

higma
higma
商品の概要については、念願のHHKB HYBRID type-S墨色を開封レビューしていくにて詳しくお伝えしているので、もっと知りたい方はこちらへどうぞ。

 

そんなHHKBを筆者は半年間、「仕事」と「ブログ運営」のために使用してきました。

仕事では一日8h~10h程度。仕事内容は議事録の作成から、Wordにて企画書の敲きを作成し、Powerpointにて資料作成など。

一方、ブログ運営は一日1h~4h程度。2500文字程度の記事作成を行っております。

そんな日中はほとんどHHKBに触れている状態がデフォルトであり、相当な文字数をHHKBで書いてきました。

 

HHKBに対するネガな第一印象の変化

そんなHHKBと莫大な時間を通して向き合ってきた筆者。

開封当初と比べると印象が一部変化しております。

まずは開封レビュー記事内で、「気になる点」として紹介していた2点について。

 

  1. 腕が疲れそう
  2. タイピングで戸惑いそう

 

①”腕が疲れそう”という第一印象ついて

開封当初、HHKB本体が分厚いということに対して、リストレスがないと「腕が疲れそう」と言っておりました。

こちらに関しては第一印象は”ほぼ正しかった”と言えます。

リストレスがありさえすれば他のBluetoothキーボードよりも格段に疲れにくいのですが、やはり無いと机とHHKBの”段差”によって腕が疲れるものです。

というのも、HHKBはキーストロークが深い分、分厚めに設計されているから。

 

HHKBとMagic KeyBoardの高さ比較

Magic KeyboardとHHKB

薄いことで知られるMagic KeyBoardと比較すると、かなりの差がありますね。

リストレストを使わずともタイピング自体は出来はするのですが、やはり快適性は大きく損なわれました。

なので、HHKBユーザーはリストレストの使用が前提になるかなと思います。

 

HHKB

そんわけで、筆者はこのようにHHKBの手前にリストレストを置いて使用していると。

 

higma
higma
こうするとHHKBの良さをしっかり享受できます

 

②”タイピングで戸惑いそう”という第一印象ついて

つづいてHHKB開封当初の筆者が心配していた点は、「タイピングで戸惑いそうだ」ということ。

懸念していたのは、下記画像の左下Fnキー右横にある「半角/全角キー」の位置でした。

 

HHKB日本語配列のキー

HHKB type-S 刻印あり

というのも、筆者は仕事ではWindowsPC/ブログではMacを使っているため、この半角/全角切り替えの違いに不安を感じていたと。

ただ、この心配は杞憂でした。

結局WindowsPC側の文字入力設定を変更し、「変換キー」に当たる部分をMacとおなじ「かな」の役割に。

「無変換キー」もMacと同じ「英数」の役割にしたことで、OSが違うものの使用感を揃えることができたと。

一般的なキー配列と若干異なることに対して抵抗感をもたれるかもしれませんが、「ドライバでの設定変更」や「PC側の設定変更」でどうにでもなるので心配無用です。

 

HHKBに対するポジな第一印象の変化

つづいては、HHKB開封レビューの際に「良いかも」とポジティブに感じていた点について。

開封当初、下記のような点が良さそうだと期待をしていましたが、長期間使ってみて実際にどうだったのかをご紹介します。

 

  1. 指の疲労が軽減されそう
  2. 愛でられそう
  3. 持ち運びもできそう

 

①”指の疲労が軽減されそう”という第一印象ついて

まずはHHKBの良さげな点として紹介していた”指の疲労が軽減されそう”について。

独特の”ふわふわ”とした打ち心地によって、長時間タイピングしていても問題がなさそうと言うことを当時言っていましたが、これは間違いなく本当です。

HHKBを使用している期間にも「バタフライキーボード」や「Magic Keyboard」「K380」を併用していましたが、疲労感が全く違います。

 

HHKBの深いキーストローク

Magic KeyboardとHHKB

 

どうしても他のキーボードは「指を固い面にあてている感覚」があったのですが、HHKBはキーストロークが深いため、その感覚がないと。

これによってやはり指が痛くなりにくいですし、手の甲にくる振動や疲れが確実に減りました。

毎日大量の文字をタイピングするので本当に助かっています。

 

②”愛でられそう”という第一印象ついて

開封当初、ボディがかっこいいから”愛でられそう”といったコメントをしていましたが、こちらも当てはまるかなと。

筆者は墨色のモデルを使用していますが、やはりこの”渋い黒”のボディは非常にカッコよく、飽きることがありません。

 

無印良品のダブルリングノート

 

シンプルなデザインなので悪目立ちすることもないですし、ほかのミニマムデザインなガジェットとも相性がよく、大変気に入っています。

 

③”持ち運びもできそう”という第一印象ついて

つづいては、HHKBの良さそうな点3つ目として挙げていた、「持ち運びもできそう」ということについて。

これに関しては確かに「持ち運ぶことは可能」なのですが、正直なところ「持ち運ぶのはちょっと面倒」でした。

 

HHKBをスマートケースにいれたとき

HHKBスマートケース

 

確かにHHKBは、リアルフォース等のキーボードと比較するとボディもコンパクト。

持ち運び用の専用のケースも発売されており、筆者もガシガシ持ち運びができるかと考えいました。

 

higma
higma
ケースのレビューは苦悩の末、HHKBの持ち運び用ケースを購入したのでレビューをにてご紹介しています

 

ただ、やはりMagic KeyBoard等の軽量コンパクトなBluetoothキーボードと比べると、やはりデカくて重いのが正直なところ。

購入後、一度出張のために持ち運んだこともありましたが、鞄のなかで結構なスペースをとってしまうのが気になって、二回目以降は持ち運ぶことがなくなりました。

荷物をコンパクトに済ませておきたい筆者には若干ハードルが高かったかなと。

 

毎日使用して発見したHHKBの魅力

以上、HHKB開封当初と使用後イメージの違いについて語ってきました。

ここからは、開封レビューでは気がつかなかったものの、毎日使用していく中で気がついた「地味に嬉しいポイント」についてご紹介します。

 

  1. キートップの手触りが非常に良いこと
  2. キー入力後の跳ね返りがちょうど良いこと
  3. 無線不調時に有線接続へ切り替えられること

 

①キートップの手触りが非常に良いこと

HHKBを使用してみてわかった地味に嬉しいポイント1つ目は、キートップの手触りが非常に良いこと。

これは個人の好みにもよりますが、HHKBのキートップはサラサラとした手触りに仕上げられており、これが心地よいのです

 

HHKB

 

一般的なBluetoothキーボードやMacBookに使用されているような、安っぽいツルツルとしたプラスチック素材ではなく、ザラザラとした素材。

ほかのキーボードでは感じられないようなドライな手触りなので、長時間使用していても手が”てかてかぬるぬる”しづらく、快適です。

 

higma
higma
MagicKeyBoardもサラサラとした表面ですが、それよりもサラサラザラザラとした感触になっています

 

また、キートップが単なる平面ではなく、押しやすいようにキーの中央部分が窪んでいるのもポイント。

 

HHKB

この窪みがあることで、それぞれのキーが指にぴったりとフィットしてくれると。

非常に小さな工夫ではあるのですが、この工夫があるとないとではタイピングのしやすさに地味に差が出るものであり、とてもありがたいです。

 

higma
higma
細かなところまで最適化されいました

 

②キー入力後の跳ね返りがちょうど良いこと

HHKBを使用してみてわかった地味に嬉しいポイント2つ目は、キー入力後の跳ね返りがちょうど良いこと。

キーを押した時に感じられるキーからの反発が、強すぎず弱すぎず、心地よいタイピングを実現してくれるちょうど良い強さだと日々感じています。

Macのシザー式キーボードやMagic Keyboardのように軽いタッチで打てるのもそれはそれで好きなのですが、やはり跳ね返りがあった方がリズミカルに打てるもの。

 

HHKBとMagic Keyboard

その点HHKBはキー入力後に絶妙な加減の”押し返し”があるため、素早く次のキーへ指を動かすことができると。

そんなわけで、HHKB非使用時と比較してタイピング速度が上がっている気がしています。

 

③無線不調時に有線接続へ切り替えられること

HHKBを使用してみてわかった地味に嬉しいポイント3つ目は、無線不調時に有線接続へ切り替えられること。

Bluetooth接続を行う全ての端末に言えることですが、無線通信を使っていると入力遅延や誤作動がおこることが稀にありまして。

そんなときにはすかさず、HHKBのUSB-C端子とPCを付属のケーブルで接続できることが非常に便利だと感じています。

 

HHKBのUSB-C接続部分

HHKB

キーボードとPCの接続を再設定するのは意外と面倒なので、有線ですぐに接続できるのは本当にありがたいのです。

有線接続の場合、給電もUSB-Cから行われるので、電池も入りませんし。

 

HHKBをおすすめする人・しない人

以上、HHKBの使用感や魅力についてお伝えしてきました。

基本的に筆者はHHKBのこと絶賛しておりますが、個人の好みや用途によって評価は分かれるかと思います。

そこで、「こんな人にはHHKBをおすすめ」「逆にこんな人にはおすすめできない」ということをご紹介できれば。

 

higma
higma
まずは、「HHKBをおすすめする人」からご紹介します。

 

HHKBをおすすめする人

筆者がHHKBをおすすめする人は下記のような人たち。

 

  • 毎日大量のタイピングをおこなう人
  • タイピングで指が痛くなる人
  • 有線と無線接続を使い分けたい人
  • マットな質感が好きな人
  • そこまで持ち運びやすさは重視しない人

 

やはり日々大量のタイピングをこなし、タイピングに対して疲労を感じてる方にはHHKBがぴったりハマるかと。

また、基本的に自宅や職場での使用し、そこまで持ち運びをしない方にはぴったりのキーボードかと思います。

 

HHKBをおすすめしない人

つづいて、筆者がHHKBをおすすめしない人は下記のような人たち。

 

  • 浅いキーストロークが好みの人
  • マットな質感が苦手な人
  • キーボード持ち運び希望の人

 

MacBookに搭載されているバタフライキーボードなどの、浅いキーストロークが好きな方にはおすすめできません。

また、出張等にもキーボードを持っていきたいと考えている方には、まずまずボリューミーなボディと重量がストレスになるかと思います。

HHKBは確かに最高のキーボードなのですが、用途や好みによっては微妙なこともあるので、しっかりと見定めていただければ。

 

HHKBとともに最高の時間を

HHKB
以上、HHKB Professional HYBRID Type-Sを半年間毎日使用していた筆者によるレビューでした。

基本的に素晴らしいBluetoothキーボードですし、よほど良い製品がでないかぎり筆者はHHKBを今後数年間は間違いなく使っていくつもりです。

「HHKBが買いたくなった」という方は、HHKBの英語配列は使いにくいと聞いたので日本語にしたというお話にてモデル選びのポイントを解説しているので、あわせて参考にしてください。

それでは。