Appleから発売されている純正のキーボード「Magic Keyboard」。
見た目のお洒落さから、Magic Keyboardに憧れている方も多いのではないでしょうか。
このような思いを抱える読者の方に向けて、Magic Keyboardの使い心地を他社製品と比べながら解説します。
Contents
Magic Keyboardの外観
まずはMagic Keyboardの外観からみていきましょうか。
Magic Keyboardを俯瞰してみた
筆者が購入したMagic Keyboardはシルバー。
スペースグレーという選択肢もありましたが、Magic Keyboardといえばシルバーでしょうという謎のイメージがあり、自分なりの王道を選ぶことに。
テンキーモデルもあったのですが、コンパクトさを優先してテンキーレスモデルを購入することに。
横から見たMagic Keyboard
こちらはMagic Keyboardを横から見た写真。
手前から奥にかけて傾斜がかかっており、キーが打ちやすくなるように設計されています。
キーストロークは見ての通り浅く作られており、非常にスリムなボディに。
後ろから見たMagic Keyboard
今度はMagic Keyboardを後ろから見てみました。
左に見えるのが電源のONOFFボタン。中央には充電用のLightning端子です。
Appleによると、約2時間の充電で約1ヶ月ほど持つとのこと。
Magic Mouse2と組み合わせてみた
Magic Mouse2と並べてみるとこのような感じ。
同じApple純正のため当たり前ですが、やはりこのミニマルでスタイリッシュな統一感は素晴らしいですね。
素直にテンションが上がります。
Magic Trackpad2も
気がつけばMagic Trackpad2も購入していたので並べてみました。素晴らしい。
非常におしゃれです。
Magic Keyboardの特徴
つづいてはMagic Keyboardの特徴について。
世の中には様々なレビュー記事がすでに出ているので、注目ポイント3点をご紹介しておきます。
- とにかく軽い重量
- とにかく薄い筐体
- 静かなタイプ音
①とにかく軽い重量
Magic Keyboardの一つ目の注目ポイントは、とにかく軽い本体重量。
231gしかなく、コクヨのA4ノートよりも軽いのです。筆者が愛用しているHHKBは約550gもあるので、半分以下の重量。
②とにかく薄い筐体
Magic Keyboardの二つ目の注目ポイントは、とにかく薄い筐体。
上記画像の右部分、最も分厚い箇所で厚さはわずか1.09cm。左端に至っては0.41cmしかありません。
一般的なBluetoothキーボードではデスク平面とキーボードの高低差が結構あるものですが、Magic Keyboardは段差知らず。
リストレストなんて一切必要ありませんし、MacBookのキーボード上に重ねても気にならない薄さです。
③静かなタイプ音
Magic Keyboardの三つ目の注目ポイントは、静かなタイプ音。
シザー式キーボードのため、従来型MacBookに搭載されていたバタフライキーボード特有の「ペチペチ音」もありません。
一般的なゲーミングキーボードと比較してもかなり静かで、オフィスで使用していても周囲の迷惑にならない音の大きさだと感じます。
Magic Keyboardを他社製品と比べてみる
Magic Keyboardの特徴をザックリと確認してきました。
ここからはMagic Keyboardを、他社キーボードと比較してウォッチしていきます。
今回Magic Keyboardの比較対象として用いるキーボードは下記の2つ。
- ELECOM『K380』
- PFU『HHKB Professional HYBRID Type-S』
ELECOMのK380はお値段が3,000円程度。一方、HHKBは35,200円。
安物キーボードと高級キーボードと比較した際に、Magic Keyboardがどうなのかを比べていきましょう。
Magic Keyboard VS K380
まずはロジクールのK380というBluetoothキーボードと比較します。
Magic Keyboardは約10,000円のため、K380との価格差はおおよそ7,000円といったところ。
ロジクール「K380」
Magic Keyboard
K380はおもちゃのような可愛らしい見た目をしている一方、Magic Keyboardは洗練されている印象を受けますね。
Magic KeyboardとK380
薄さに関しては両者そこまで違いがあるようには見えません。若干Magic Keyboardの方が薄い程度でしょうか。
キーストロークは両者ともに浅く設計されています。
Magic Keyboardはキーストロークが浅いもののある程度「パチパチ」としたキーボードらしい打鍵感はあるのですが、K380は「グニっと」とした柔らかい感覚。
個人的にはMagic Keyboardの方が打鍵後の跳ね返りもあるため、打ち心地が良く文字を打つ楽しさもあるかなと感じました。
最薄部分の比較
Magic KeyboardとK380の最も薄い筐体部分を比較しやすいよう、向かい合わせに置いてみました。
こうみるとMagic Keyboardの方が薄いことがわかりますね。ちなみに重量については下記の通り。
Magic Keyboard | 231g |
---|---|
K380 | 423g |
Magic Keyboardの方が200g程度軽いという結果に。
持ち運びのしやすさ・使用感ともにMagic Keyboardの圧勝といったところ。
安いキーボードとMagic Keyboardの購入を迷われている方には、Magic Keyboardがおすすめかなと感じます。
Magic Keyboard VS HHKB
つづいてはHHKB Professional HYBRID Type-Sと比較をしてみます。
Magic Keyboardは約10,000円なのに対し、HHKBのお値段は35,200円なので、価格差は25,200円。
まずは外観から比べていきましょう。
HHKB type-S(墨)
Magic Keyboard
HHKB、Magic Keyboardともに洗練された印象を受けます。
やはりどちらも高価な商品だけあって、安っぽさがありません。
大きな違いはファンクションキーの有無。
Magic Keyboardはファンクションキーがついておりますが、HHKBは小型化のためファンクションキーは省略されています。
Magic KeyboardとHHKBの薄さ比較
同じキーボードとは思えないほど厚みに差がありますね。
最薄部分の比較画像をみてみましょうか。
HHKBとMagic Keyboard最薄部分比較
HHKBは本体、キーともに肉厚に設計されているため、リストレストの使用がほぼ必須といったところ。
重量もMagic Keyboardは231gなのに対し、HHKBは約550g程度あるので、持ち運びという点ではMagic Keyboardの圧倒的勝利。
ただ、機能性の面ではやはりHHKBが勝つかなと。
- 複数デバイス間の切り替え
- 病みつきになる押し心地
- WindowsPCにも対応しているキー配列
まず一つ目のポイントとしては、HHKBは3台までデバイスを登録することができ、キー操作で簡単にデバイス間の接続を切り替えることができるから。
Magic Keyboardは1台ずつしか接続できないため、毎回デバイスを切り替える際に設定をする手間が発生するので。
2点目のポイントは、HHKBの独特な押し心地が快感だから。
Magic Keyboardは「パチパチ」という打鍵感ですが、HHKBは「スコスコ」という特殊な打鍵感。これがクセになります。
また、キーストロークが深く柔らかく、跳ね返りもあるので指自体が疲れにくいというのもポイント。
3点目のポイントは、WindowsPCにも対応しているキー配列。
Magic Keyboardは当たり前ですがMac用に作られているため、Windowsでも使おうとするとキーが足りなかったり配置がずれていたりで不便です。
一方、HHKBはMacとWindowsどちらも対応した独自のキー配列になっているため、
WindowsもMacもどちらも使う筆者としては非常に便利。
以上の点から、個人的には「機能面」という点においてHHKBの勝ちかなと。
そんなわけで、普段仕事をする際に筆者は大体HHKBのキーボードを使っています。
それでもMagic Keyboardを使い続けるワケ
自分でも不思議なことに、より高価で機能性も高いHHKBをあえて選ばず、家でMagic Keyboardを使うときがあるのです。今まさにその状態です。
この理由について、考えてきました。
- Magic Keyboardを使う方がタイプミスが少ないから
- 疲れているときはMagic Keyboardの打ち心地の方が良いから
①Magic Keyboardを使う方がタイプミスが少ないから
筆者がMagic Keyboardを使い続ける理由の一つ目は、Magic Keyboardの方がタイプミスが少なくなるから。
HHKBはキーストロークが深いことで心地良い打鍵感を実現しているのですが、かえってそれがネガに転ぶ面もありまして。
というのも、キーが深い(高い)分、指をある程度しっかりと上げてキーを打たないと、その周辺のキーも同時に押してしまうことがあるのです。
本来押したいキー以外のキーに指が引っかかるという具合ですね。
指たちが元気な時は全然大丈夫なのですが、タイピングの調子が悪いときにはもうとにかくタイプミスをしてしまうと(自分のタイピング能力マターでもありますが..)
そんなわけで、タイプミスが頻繁に発生するときはあえてMagic Keyboardを使っています。
②疲労時はMagic Keyboardの打ち心地の方が良いから
Magic Keyboardをついつい使ってしまう理由の2点は、疲れているときにはMagic Keyboardの打鍵感がちょうど良いから。
文字を打ちすぎて指が疲れるとき、あるじゃないですか。
筆者は基本的に業務時間の前後にブログを書き、業務時間ではパチパチとパソコン作業をしているという、ほぼ一日中キーボードを叩いているというタチでして。
そんなときに深く優しいキーストロークのHHKBは大活躍してくれるものなのですが、その反面「深くまで押さないと文字が打てない」ということにも。
打鍵感の心地よさはたまらないのですが、その打鍵感を得るために指の運動が多くなるのがたまに嫌になってしまうのです。
そんなとき、Magic Keyboardの良くも悪くも浅い打ち心地がたまらなく快適になります。
そんなMagic Keyboardの肩の力が抜けた感じの打鍵感は、まさに指のチルタイム。
Magic Keyboardを使っている自分もなんだか、ゆるやかな気分になれている気がして。
ハワイアンの音楽を流しながらリラックスしてMagic Keyboardとともに仕事をしたり、記事を書いていたりするワケです。
だから僕はHHKBという高級キーボードを持っている今も、Magic Keyboardとともに生きています。
Magic Keyboardをおすすめしたい人
そんな指のチルタイムを生み出すMagic Keyboard。
僕はサブのキーボードとして使用していますが、指の力が弱めな方、たとえば女性にはメインとしてもぴったりかなと感じます。
Magic Keyboardのデザインは非常にスタイリッシュですし、HHKBを使用しているときに周囲から「なにそれ?」と言われることもなく、万人受けするのも良いかなと。
どこへでも持ち運べる薄さ・軽量さも魅力的ですし、おうちのなか、外出中もともに活躍するキーボードなのではないかなと思います。
ぜひ、みなさんもMagic Keyboardを使って、チルい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
それでは。