従来のマウスとは異なり、ボディに組み込まれた“玉”を転がしてマウスを操作するトラックボールマウス。
ガジェットに興味がある方なら、誰しも一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
ただ、トラックボールマウスをまだ使用したことがない方は、色々と不安要素が頭をよぎりなかなか手が出せていないはず。
このようなトラックボールマウス初心者の方に向けて、MX ERGOというロジクールが産んだ最高のマウスを愛を込めて、おすすめしていこうかと。
ぜひトラックボールマウス選びの参考にしてください。
Contents
MX ERGOってどんなマウス?
まずはMX ERGOの概要について、まずは外観から見ていきましょうか。
MX ERGOの俯瞰図
こちらがMX ERGOの本体を俯瞰した画像。
本体のカラーはグレー寄りのブラックで、手に馴染む滑りにくい素材が表面にあしらわれています。
左にボコっと見えるのがトラックボールの部分。こちらを親指で転がしてマウスを操作する感じです。
MX ERGOの俯瞰図(拡大)
MX ERGOには「左クリック・右クリック・ホイール&中央クリック」の他に、デバイス間切り替えボタンに加え、自由に機能を割り当てられる3つのボタンが。
まず、中央ホイール下に見える「1,2」と番号の書かれたスペースのボタンが、デバイス間の切り替えボタン。
2台までのデバイスを登録することができ、簡単に機器を切り替えることができます。
MX ERGO(正面)
先ほど、MX ERGOには3つの自由に機能を割り当てられるボタンがあると言いましたが、そのうちの2つが右の方に見える突起の部分。
「ページを戻る・進む」や「コピー・ペースト」、「Ctrlキー」などの好きな機能を自由自在に割り当てることができます。
MX ERGO(横)
つづいてはMX ERGOを横からみたときの画像。
3つ割り当て可能なボタンがあると申し上げましたが、最後のひとつはトラックボールの右上に見えるボタン。
初期設定ではトラックボールの動きを遅くする「精密モード」が組み込まれていますが、別のアクションに変更することも可能です。
MX ERGO背面
そしてこちらがMX ERGOを裏っ返しにした画像。
右上に見える赤い部分は電源のONOFFスイッチです。その上に見えるのはただのネジ。
MX ERGOには金属プレートが背面に磁石でくっついており、取り外すことも可能です。
この金属プレートを外してみると..
MX ERGO背面(プレート無)
こちら、MX ERGOの金属プレートを取り外した画像。
右端に見える○の部分に細い棒を押し込むことで、トラックボール自体を簡単に取り外すことができます。
トラックボールマウスはたまにボールの転がりが悪くなる時があるので、そんなときにはここからボールをとってお掃除をする感じです。
MX ERGOのボール部分
こちらがボールを着脱したあとの状態。
白いポッチ部分にホコリが張り付いているので、指でぐっととったり、エアダスターを使ってホコリを飛ばします。
MX ERGOのボール
こちらが取り外したあとのトラックボール。
表面はツルツルとしていて、滑りやすい仕様となっています。
滑りが悪くなってきたらワセリンだったり、筆者の場合はボディクリームなんかを塗布したりして滑りをよくする感じです。
このボールはツルツルとしたグレーの玉となっていますが、サラサラたとした手触りのものも。
他にも、赤や緑などのトラックボール等、好みに合わせて好きなように変えることができます。
MX ERGOのプレート
ちなみにこちらがMX ERGOの金属プレート。
先ほどご紹介した表面はゴム加工されていますが、上記画像の裏面はサラサラとした手触りの金属に。
MX ERGOは約260gとなかなか重めなマウスなのですが、そのうちこのプレートが占める重さは約95g。
この金属プレートの役割は、MX ERGOの”角度”を変えるために存在します。画像を使ってご説明しましょう。
MX ERGO通常時
MX ERGO角度変更時
このように、金属プレートが土台・軸となることで、MX ERGOの傾斜が変えられるようになるんですよ。
通常時は普通のマウスと同じように、デスクの平面に対して手の置き方が平行気味になるのですが、傾斜をつけるとより自然な手首の角度になります。
MX ERGO角度比較
こうみると結構違いますよね。
MX ERGOがトラックボールマウスのなかでも頂点と言われる由縁は、この角度調整機能にあると個人的には考えています。
使ってみてわかったMX ERGOの魅力
ここまでMX ERGOの概要についてザックリとご説明してきました。
ここからは筆者がMX ERGOを365日毎日使用していて気がついた、MX ERGOの魅力を愛を込めてお伝えします。
MX ERGOの魅力は大きく分けて下記の3つ。
- 痛み知らずの身体に
- 作業速度が体感1.3倍に
- 抜群の手触りと高級感
①痛み知らずの身体に
MX ERGO第一の魅力は、「痛み知らずの身体になる」ということ。
購入当初のMX ERGO開封レビュー記事では「肩がかえって痛くなった」と言及していましたが、どうやら僕の使い方に問題があったようです。
MX ERGOの使用に慣れた購入1週間後にはもう、手首にも肩にもほとんど負担がかからず、これまで悩まされていた長時間PC作業による痛みから遂に解放されました。
親指だけでマウスが操作できるようになるため、一定程度効果はあると思いますが、おそらくMX ERGOほどの恩恵は受けられないかなと。
というのも、MX ERGOの「角度変更機能」がなければ、結局自然な手の置き方ができず結果的に手首へ負担がかかってしまうから。
やはり、この斜めになることでこそ得られる手首の負担減少は、MX ERGOだけでしか得られないものかなと感じます。
②作業速度が体感1.3倍に
MX ERGOの魅力2つ目は、作業速度が体感1.3倍になるということ。
この「1.3倍」という数値が意味することとしては、”信じられないほど作業速度がUPするとまではいかないが、確実に毎日の仕事でスピードアップを感じる”といった具合です。
もちろんコピー&ペーストなどを割り当てられるボタンの存在も速度UPに影響してはいますが、何よりも”トラックボールの滑らかさ”の影響が大きいかなと。
その点、MX ERGOは非常に滑らか。
シャーっと玉を転がせば勢いよくマウスポインタも移動してくれます。
また止めたい時にはきちっとマウスを止めることもできますし、精密モードを使えば細かい作業も難なくこなせるようになると。
そんなわけで、これまで普通のマウスを使っていたとき通りの動作を、これまでよりスピーディーにできるという点で、作業速度が上がったのかなと感じています。
③抜群の手触りと高級感
MX ERGOの魅力3つ目は、抜群の手触りと高級感。
先述のとおり、MX ERGOは安いマウスにありがちな固くてテカテカのプラスチック素材ではなく、しっとりとした感触の素材で覆われています。
そのため、触っていて心地が良く、手に馴染む感じがして非常に気に入っております。
また、見た目もゴツゴツとした所謂”ガジェット”といった感じではなく、現代美術の美術館にありそうな(なんとなく)独特だけど、どこかお洒落なフォルムをしていると。
MX ERGO以外の多くのトラックボールマウスはメカメカしすぎていたり、玉の存在感が強すぎたりしていて妙にダサかったりするんですよね。
その点MX ERGOは頭ひとつデザイン性という点では抜けていて、スタイリッシュなデスク環境にもなんなく馴染みますし、所有欲を満たしてくれます。
トラックボール初心者におすすめするワケ
ここまでMX ERGOの魅力についてお伝えしてきました。
お値段が13,000円ということもあって、MX ERGOはかなりのハイスペックマウスであることをご理解いただけたかと思います。
ただ、初めてトラックボールマウスを購入しようとしている方はこんなことを思っているはず。
気持ちは非常にわかるのですが、個人的にはトラックボールを試したことがない方もMX ERGOを購入した方が良いと考えています。
というのも、安いトラックボールマウスに手を出した結果、トラックボールマウスの底力を知らないまま苦手意識をもって離脱してしまう可能性があるから。
安価なトラックボールマウスは、やはり安いだけあって何かしらの機能だったり使い心地だったりを削っているものです。
そのため、「トラックボールの転がりが悪い」だったり「マウスの形状が微妙で結局手首がが痛くなる」といったことが発生しかねないと。
ですので、下手に安いトラックボールやMX ERGOの下位モデルに手を出すのではなく、初めからMX ERGOを使われることをおすすめします。
ぜひMX ERGOを試してみて欲しい
以上、この記事ではMX ERGOの魅力についてお伝えしてきました。
確実に腕の疲労が軽減するとと思うので、ぜひ読者の皆さんもMX ERGOをつかって体を労ってあげてください。
それでは。